AIコーチと挑む:フェーズⅡ・ 実走レポート⑩

第11回 1.週間サマリー(9/22(月)~9/28(日))

指標先週今週備考
週間走行距離54.0km60.5km+6.5km
VO₂ max6363(±0)Garmin 推定値
メインセッション★閾値走(連続)5km:(@4:04→4:02→4:02→4:02→3:59平均約4:02/km)/★1000m×4(@3:42/3:40/3:37/ 3:39/レスト各2:00)★閾値走(連続)6km:(@4:07→4:05→4:05→4:05→4:02→3:55平均約4:04/km)/★1000m×5(@3:37/3:38/3:40/ 3:38/3:41/レスト各2:00)ペース・心拍とも設定内

2.日別実走ログ

日付メニュー距離主要データ・要点フィードバック
9/22(月)Eジョグ7.31 km22℃。5:58→4:28/kmで明確なネガティブ。平均HR 139/Max 162。仕上がり良し。ただEとしてはやや速め(平均4:55)。翌日の準備期ならOKだけど、疲労管理の観点ではEは5:40–6:10/km目安で最初の3kmを抑えるとさらに◎。
9/23(火)Eジョグ+流し×27.32 kmEはおおむね〜6:00/km、流しは20s×2 @3:50/kmで刺激入れ。閾値前日の神経系だけ刺激が意図どおり。体調が良い日は流し3–4本まで可、でも全体のボリュームはこのくらいで十分。
★9/24(水)アップ→流し×2→閾値走6km(連続)→ダウン11.30 km閾値6km:4:07→4:05→4:05→4:05→4:02→3:55(平均≈4:04/km)。終盤までビルド。持久的LTがしっかり向上。次回は「4:05×3km + 4:00×3km」や、平均4:00/kmを目安に微増を。フォーム維持のため前半から接地を短く意識。
9/25(木)Eジョグ+坂ダッシュ×56.92 kmE 5.51 km/ 32:44。坂20s×5(3:53/3:50/3:53/3:49/3:50)、回復は約50秒。最高ピッチ~200spm台到達。良質なスピード筋刺激。勾配5–7%でリラックスして骨盤前傾はそのまま継続。次回は6本か、ラスト1本だけフォーム最優先。
9/26(金)休養適切なリカバリー。睡眠・鉄分/水分の補給を意識して◎。
★9/27(土)アップ2.0→流し×2→1000m×5(R2:00)→ダウン3.3211.47 kmレップ:3:37/ 3:38/3:40/3:38/3:41(平均3:39/km)。セット平均HR159 /Max179。ピッチ~186spm、接地200ms台。25℃でも見事に揃って高品質。余裕あり。次回は①ラストだけ3:35狙い、または②R90秒に短縮して同ペース維持のどちらかで刺激をUP。
9/28(日)ロングラン(朝食前)16.21 km平均6:01/km。中盤以降5:52→5:34→5:11へ自然に上げ、平均HR130で安定。ストライドは終盤にかけて微増。エネルギーマネジメント◎。90分超はジェル1個と水分200–300ml携行。次は90→100分へ10分延長か、同時間で後半5:30/km前後までのビルドを。

3.AIコーチからの総評と次週への一言

3-1総評(9/22〜9/28)

1) ボリューム & 強度配分

  • 週間走行距離:60.5km(6日+1休)=今のフェーズに対して適量。
  • 強度比率:E系(Eジョグ+ロングの大半)≒80–82%、ポイント(LT6km+1000×5+坂流し)≒18–20%。理想の80/20にかなり近い。
  • 配置:水(LT)→木(坂刺激)→金休→土(VO₂)→日(ロング)の組み立てが良く、土日のセットも無理なく消化。

2) セッション別の出来

  • LT走(9/24):6kmを平均約4:04/kmビルドアップ完遂。終盤の余裕を残せたのが◎。
  • 1000m×5/R2:00(9/27):3:37/3:38/3:40/3:38/3:41と高い再現性。平均HR159、Max179、接地~200ms台でフォーム安定。
  • ロング16.21km(9/28):平均6:01/km、HR 130前後で終盤自然に上げ(5:52→5:34→5:11)。朝食前でもエネルギー切れの兆候なし。

3) 今週の“強み”

  • 再現性:レップ間のばらつきが極小(1000m×5の安定)。
  • 疲労管理:木の軽刺激+金休が効き、土日を高品質で完遂。
  • ペース設計:LT・ロングとも終盤ビルドで終える設計思考が定着。

4) 次週への具体アクション(3つだけ)

  1. Eペースの下限を守る5:40〜6:10/kmに収め、月/火は“ラク過ぎる”感覚で。
  2. 刺激を一段だけ上げる:インターバルはR90秒に短縮orラストのみ3:35(どちらか片方)。
  3. ロングの補給60分でジェル1個+水200–300ml、後半を5:20〜5:30/kmまでビルド。

5)週間スコア

  • 量(距離・頻度)18/20(60.5km・6日実施)
  • 強度配分16/20(Eが一部速めだが概ね80/20)
  • セッション完成度18/20(LT・VO₂・ロングすべて質高い)
  • 配置・回復16/20(金曜の休みが奏功。睡眠・補給最適化の余地あり)
  • フォーム効率18/20(短接地・終盤ストライド伸長が良好)
  • 合計:86/100

3-2改善策(週間スコアをどう上げるか)

1) 強度配分

  • ねらい:Eの“純度”を上げて週末ポイントの成功率をさらに上げる。
  • 加点ポイント:①Eの上限速度を厳守(5:40–6:10/km/暑い日は+15秒)②坂ダッシュや流しは本数固定(4–6本)×短時間で神経刺激に限定
  • 合格ライン:週間のE比率≥82%(距離ベース)、E日ペースの暴発ゼロ(5:30/kmより速い区間がないように)
  • やること:9/22タイプ(平均4:55/km)を作らない。最後だけ4:45/kmに“触れる”のは可。

2) ボリューム

  • ねらい:60.5km→63–68kmに“安全に”載せ続ける。
  • 加点ポイント:①E日の+1〜2km(WU/CDを合計+1kmでもOK)②ダブル実施(Z1 4–6kmをAM/PMどちらかに)
  • 合格ライン(数値):①週間距離:65±3km②EランはRPE 3–4/10、HR≦145、HRドリフト≤15bpm

3) セッション実行精度(A→A+)

  • ねらい:インターバルとLTを「同ペース・同出力で揃える力」をもう1段。
  • 加点ポイント:①1km×5:3:39±2秒で5本フラット/R=90秒でもペース維持②LT6km:1–4km=4:05±1秒固定 → 5–6kmだけ−3〜5秒
  • 合格ライン:①インターバル:最遅−最速 ≤4秒、接地≤200ms、R終了HR<145②LT:後半3kmの1kmラップ振れ±3秒、平均出力345–355W
  • やること:①インターバルはR90秒(無理ならR2’のままラストだけ3:35)。②LTは4:05×3km+4:00×3kmを狙う。

4.次週の練習メニューとねらい

 今週のデータをもとにAIコーチに次週(9月28日~10月5日)の練習メニューを考えてもらいました。

AIコーチ:この1週は“疲労を抜きつつ、動きは鋭く”がテーマです。Eは徹底して緩く、ポイントは揃え力を最優先。距離は先週比−5〜15%(目安 52–56km)で疲労を抜き、強度は維持します。日曜は4:05→4:00→3:58の三段階で、平均4:00±2秒を狙いましょう。

①Eは“緩く固定”:月・木のEは5:55–6:25/km・HR≦145。ここで稼がない=レース脚を作る近道。

②水曜LTは“一定で押す”:345–355W/4:02→4:00に固定。上げて終わらない

金曜レストの価値最大化:睡眠7.5h/就寝前300–400mL+塩0.5–1g/5分だけ股関節・足首モビ。

④レース前日の仕上げは短く鋭く:流しは完全回復を挟む。息が上がったら2本で終了

日付目的メニュー距離(km)目安ペース/指標合格ライン
9/29(月)回復・循環E 6km → モビリティ10分6E 5:55–6:25/km・HR≦145体感“楽”で終了、HRドリフト≤15bpm
9/30(火)有酸素+神経E 8–10km →流し80–100m×49–11E 5:55–6:20/km・Pitch 172–176・GCT≤255ms楽に巡航/流しは85–90%(力まず速く)
★10/1(水)LT微調整(レースRPへ接続)WU 2.5–3.0 →流し×3→ 2×2km @4:02→4:00(R=2′ jog) →CD 2.0–2.510–11345–355W・HR 158–172・Pitch 184–188・GCT ≤212ms各本±3秒/2本目も落ちない/RPE≤7
10/2(木)回復Eジョグ7km75:55–6:25/km・HR≦145翌日朝に脚の張りが残らない
10/3(金)完全休養フルレスト(散歩&ストレッチ可)0睡眠7.5h+水分35–40mL/kg+Na
10/4(土)レース前調整Jog 4–5km →流し3本150m(95%・完全回復間)5–6Jog 6:00±20秒/200mはRP−5〜7秒/km“脚が軽い”で終える
★10/5(日)10kmレースWU2.5–3.0km+ドリル+流し×4 →10km Race→CD 1.0–1.5km13.5–14配分:1–2km (4:05)3–8km (4:00)9–10km (3:58〜3:55)/PWR 350–360W平均(前半345–350W)ネガティブ/中盤の1kmラップ振れ±3秒/最後2kmだけ自然に上げる

5.まとめ&次回予告

 AIコーチと一緒に今週のデータを振り返りました。閾値走では、最近5kmで終えることが多かったですが、今回6km24分完遂することができました。また、インターバルも、1000m4本から5本への移行ができ、3:40/km付近でまとめることができました。涼しさも助けになり、ポイント練習を1段階引き上げることができたことが大きな収穫になりました。来週末に10kmのレースがあるので、そこに照準を合わせていきます。次回は週末の10kmのレースについてまとめていきたいと思います。お楽しみに!

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