AIコーチと挑む:フェーズⅢ・ 実走レポート⑪

第14回 1.週間サマリー(10/27(月)~11/2(日))

指標先週今週備考
週間走行距離51.6km56.6km+5.0km
VO₂ max6362(-1)Garmin 推定値
メインセッション★閾値走(連続)6.6km:(@4:01→4:01→3:55→3:51→3:50→3:42(0.6km)平均約3:54/km)/★2000m×3(@7:17/7:16/7:16/レスト各3:00)★閾値走(連続)6.6km:(@3:59→3:59→3:58→3:54→3:53→3:51→3:43(0.6km)平均約3:55/km)/★1000m×5(@3:32/3:31/3:32/ 3:34/3:35/レスト各90秒)ペース・心拍とも設定内

2.日別実走ログ

日付メニュー距離主要データ・要点フィードバック
10/27(月)Eジョグ6.0 km朝ラン/楽な強度疲労抜き目的はOK。Eは“余裕残し”で終了できていれば合格。
10/28(火)Eジョグ→流し6.2km+0.3kmE巡航後、80–100m流し×2本神経刺激の入れ方◎。Eは速くなりすぎないよう注意。
★10/29(水)アップ→流し2本 →閾値走→ダウン3.01km+0.50 km+6.61km+ 1.40km閾値6.61 km=25:51(avg 3:55/km)/HRavg164(終盤172)/Pwr 354W/Pitch 186spm/GCT 207 msネガティブにまとめて質が高い。現在のLTは3:52–3:58/km(350–360W)で妥当。仕上がり◎。
10/30(木)Eジョグ6.0 km朝食前/ラップ: 6:15→5:54→6:16→5:56→5:48→5:41(平均5:58/km)/HR 109→132低強度で循環回復できている。Eとして適正ペース域。
★11/1(土)アップ→流し3本 →1000m×5(R90s)→ダウン2.51km+ 0.46km+5 km+5km@3:32/ 3:31/3:32/ 3:34/3:35/km(平均3:33/km)/Pwr 359→371→375→369W/最高HR 182–183/Pitch ~190/GCT 195–199 ms再現性高く、VO₂寄りのスピード持久をしっかり刺激。4–5本目で僅かにペースが落ちるが許容範囲。
11/2(日)ロングラン → ダウン12.0 km+1 km18–19℃/終盤ビルド:…→4:59→4:51→4:37/HR 128→165/ストライド 1.03→1.21 m前日の疲労を抱えつつもフォームが締まり○。補給とペース設計がハマっている。

3.AIコーチからの総評と次週への一言

3-1総評(10/27〜11/2)

1) ボリューム & 強度配分

  • 週間走行距離56.6km(6日+1休)、目標の65±3kmに対してやや軽め。ただし土日で質の高いポイントを消化できています。
  • 強度比率(概算)E系(Eジョグ+WU/CD+ロングの大部分)=約42〜44km(74〜77%)ポイント(LT6.6km+1km×5=5km+流し1.3km+ロング終盤M寄り3km)=約13〜15km(23〜26%)→理想の80/20よりややポイント寄り。ロングの終盤が速く、比率を押し上げています。
  • 配置:水(LT)→木(E)→金(休)→土(VO₂)→日(ロング)。配列は良好。負荷高めだが許容範囲。

2) セッション別の出来

  • LT走 6.6km(10/29,12℃):3:59→3:51/km平均3:55/km。HR145→175へ素直に上昇、出力354W、ピッチ186spm、接地206–209ms、ストライド1.33→1.39m。ビルド型で上手くまとめ◎。次は前半を+2–3秒/km抑えて、1–6kmを±3秒にそろえる回も入れると“閾値の持ち方”がさらに洗練。
  • 1km×5/R90s(11/1,21℃):3:32/3:31/3:32/3:34/3:35(平均3:33)。後半に2–3秒の微減速。HRは最終~183、接地~199–203ms、ピッチ185–197、ストライド1.46–1.56m。再現性高く、合格。1–2本目を3:34入り→後半ネガティブが理想。レストは歩かずジョグでHR<145まで落とす。
  • ロング12km(11/2, 18–19℃):5:35→4:37/kmの綺麗なネガティブ。ただし終盤はM〜T境界で、E純度は低下。目的がEロングなら前8–9km=5:40–5:55、ラスト3–4kmだけ5:20–5:30までに。
  • Eジョグ(月・火・木):心拍109→146、RPE低~中で実施。木の朝食前Eは脂代謝刺激として◎。

3) 今週の“強み”

  • 再現性:LTも1km×5もラップばらつき±2–3秒で安定。
  • 疲労管理:金曜完全休養が効き、土日を高品質で完遂。
  • フォーム:高強度で接地~200ms台、ピッチ185–190、終盤にストライド伸長。効率良好。

4) 次週への具体アクション(3つだけ)

  1. 強度配分を80/20へ:ロングはE主体(前8–9km=5:40–5:55、終盤のみビルド)。流しは4–6本/回・合計≤0.6kmに制限。
  2. 1km×5の精度UP:R90s維持で3:33±1秒に5本をそろえる。通過目安=400m 1:25/ 800m 2:50。
  3. ボリューム+安全に+7〜9km:E日のWU/CD合計+1kmして63–66kmへ。(補給:ロングは60分でジェル1個+水200–300ml。暑い日は+10–15秒/kmで。)

5)週間スコア

  • 量(距離・頻度)16/20(56.6km・6日)
  • 強度配分15/20(E≒74–77%でややポイント寄り)
  • セッション完成度18/20(LT・VO₂・ロングいずれも質高い)
  • 配置・回復16/20(金休養◎、土→日がややタイト)
  • フォーム効率18/20(短接地・終盤ストライド◎)
  • 合計:83/100

3-2改善策(週間スコアをどう上げるか)

1) 強度配分

  • 目標:Eの“純度”を上げ、週末ポイントの成功率をもう1段引き上げる。
  • ポイント:①ロングは5:40–5:55/km中心(暑い日は+10–15秒)②流し4–6本。
  • 合格ライン週E比率≥82%(距離ベース)、E日の5:30/kmより速い区間ゼロ

2) ボリューム

  • 目標56.6→63–66kmに“安全に”載せる。
  • ポイント:E日のWU/CD合計+1km
  • 合格ライン(数値):週距離65±3km、EランRPE 3–4/10・HR≤145・HRドリフト≤15bpm。

3) セッション実行精度(A→A+)

  • 目標:同ペース・同出力で揃える力の底上げ。
  • ポイント:①1km×5=3:33±1秒/R=90秒でもピッチ~185接地≤200ms維持
    LT6.6km=前半3:58±1→後半3:54±1で±3秒内。
  • 合格ライン:①インターバル最遅–最速≤4秒R終了HR<145。②LT後半3kmの1kmラップ±3秒、平均出力345–360W
  • やること:インターバルは最初の2本は抑え→後半ネガティブ。LTは風向き/区間でラップ管理を徹底。
  • 受け取ったデータは十分でした!この調子で“Eの純度”をもう一段上げつつ、ポイントの再現性=A+を狙っていきましょう。

4.次週の練習メニューとねらい

 今週のデータをもとにAIコーチに次週(11月3日~11月9日)の練習メニューを考えてもらいました。

AIコーチ:=Eジョグの割合80%超を保ちつつ、LTとレースペースの2点刺激で“3:40感覚”を身体に入れることを今週のねらいとしています。目安週距離60±5kmです。

強度配分:距離ベースでE≥82%を堅持。ポイント2本は“質だけ高く量は抑える”。

水曜LTは乳酸の“受け皿”づくり。上げて終えない=翌日に疲労を残さないのが目的。

③土曜1km×5@3:37–3:39はレース平均3:38/kmのそのもの。R90秒で呼吸を整えつつ、フォーム(腕→骨盤→脚の順)と接地≤200ms・上下動9〜9.3cm・ストライド1.40±0.05mを再現するセッション。

④ロングは糖枯渇を避けるため60分超でジェル1個+水200–300mL。終盤だけ軽くビルドで“巡航のまま上げる”感覚を確認。

日付目的メニュー距離(km)目安ペース/指標合格ライン
11/3(月)回復E 8km→流し2本8.4
5:55–6:25/km・HR≤145・HRドリフト≤15bpm
体感“楽”で終了
11/4(火)有酸素+神経E 7km → 流し15–20秒×4–6(完全歩き回復)7.8ピッチ172–176、GCT≤255ms楽に巡航/流しは85–90%(力まず速く)
★11/5(水)LT(底上げ)WU 2.5km+流し×3→ 2km×2本 @3:48–3:50(Rジョグ2:00)+1km@3:45 →CD2–3km11–12350–360W・HR 158–172・ピッチ184–188各rep±3秒以内、ラスト“もう1本いける”感
11/6(木)回復(疲労抜き)Eジョグ8km
8
5:55–6:25/km・会話可
終盤も余裕維持
11/7(金)完全休養フルレスト(散歩&ストレッチ可)0睡眠7.5h+水分35–40mL/kg+Na
11/8(土)
レースペース再現(スピード持久)
WU2.5km+流し×4→ 1km×5@3:37–3:39(R90秒)→CD3–4km11–12360–365W・ピッチ186–190・GCT≲200ms最遅–最速差≤4秒、出し切らない
★11/9(日)ロング走(スタミナ)
E 12km(終盤3kmビルド 5:10→5:00→4:50)
12平均5:25–5:55/km・HR≤145
脚に余裕を残す

5.まとめ&次回予告

 AIコーチと一緒に今週のデータを振り返りました。涼しくなったこともあり閾値走の距離、スピード共に伸びてきて、4:00/kmペースに少し余裕がもてるようになってきました。また、1000mインターバルでは、レストを短くした中でも5本こなせるようになり、目標とするレースペース3:38/kmが安定して出せるようになってきました。これまで全く見えてこなかった目標タイムが見えてきたので、本番までもう少し、体調にも気を付けながら調整をしていき、ベストな状態でレースに臨めるようにしていきたいと思います。次回は11月3日~11月9日の週間実走レポートについてお伝えしたいと思います。お楽しみに!

更新情報は X(@runrunhiro1) で発信中。フォロー&コメントお待ちしてます!

コメント

タイトルとURLをコピーしました