AIコーチと挑む:フェーズⅡ・ 実走レポート⑧

第9回 1.週間サマリー(9/8(月)~9/14(日))

指標先週実績備考
週間走行距離50.5km48.9km-1.5km
VO₂ max6363(±0)Garmin 推定値
メインセッション★閾値走(連続)5km:(@4:04→4:04→4:02→4:01→4:00平均約4:03/km)/★1000m×4(@3:40/3:41/3:42/ 3:41/レスト各2:00)★閾値走(連続)5km:(@4:03→4:05→4:02→4:02→4:00平均約4:02/km)/★1000m×4(@3:40/3:41/3:42/ 3:41/レスト各2:00)ペース・心拍とも設定内

2.日別実走ログ

日付メニュー距離主要データ・要点フィードバック
9/8(月)完全休養◎しっかり休めてOK。モビリティ5〜10分と就寝前の水分で回復促進。
9/9(火)Eジョグ + 流し×26.0 km + 0.3 km6:21→5:46の自然ビルド。HR 110→138。ピッチ170–174安定、接地264→255ms短縮、ストライド0.92→1.01m。流し約0.09kmを3:14/3:31。◎楽に速くができている。最後1kmは上げ過ぎずEのまま→流しで切り替えの流れを継続。
★9/10(水)アップ→流し→閾値5km→ダウン(流し含む)2.50 + 5.00 + 1.64 km5km@4:02/ 4:05/4:02/ 4:02/4:00(平均 4:02)。HR(平均 146→175)で後半LTに乗せられた。接地210–216ms、ストライド1.34→1.43mに伸長。◎強度コントロール完璧。次回も1km目は4:05前後で入り、±3秒以内で揃える意識を継続。気温高めなのでアップ短め/ダウン長めは正解。
9/11(木)Eジョグ5.71 kmペース6:19→5:26のネガティブ。HR 108→146でドリフト小。ピッチ176–179、接地265→250ms。◎理想的なE日。鼻呼吸+腕振り小さくで省エネ維持。仕上げに100m流し×2を軽く入れてもOK。
9/12(金)Eジョグ5.11 km6:29→5:32。HR 110→143。PW 224→262W。○回復目的達成。土曜ポイント前なので心拍<145を守れたのが良い。終盤の上げ過ぎに注意して余裕残し。
★9/13(土)アップ→流し×2→1000m×4(R=2分)→ダウン2.0 + 0.4 + 4.5 + 3.0 = 9.9 kmレップ(①3:44②3:37③3:42④3:40)ピッチ高め(186–191spm)、接地短めでリズム良く処理。○+ややばらつき(突っ込み&終盤の伸びあり)次回は3:38〜3:42/kmで±3秒に収めるのを最優先。Rは歩き→ジョグで呼吸を整えてから次へ。
9/14(日)ロングラン(朝食前)12.51 km1:17:25(6:11/km)前半6:32→後半5:50付近へビルド。HR平130(max158)、PW235W。◎暑熱下でも安定。45分で一口ジェル or 電解質を入れると終盤もっと楽。フォームはリズム先行(+2〜3spm)で接地を250ms台へ。

3.AIコーチからの総評と次週への一言

3-1総評(9/8〜9/14)

1) ボリューム & 強度配分

  • 週間走行距離:49.0km(実測 48.98km)/走行6日・完全休養1日。
  • 配分
    • E走・アップ/ダウン:38.5km(約79%)
    • ポイント(閾値5km+1000m×4=9.5km):約19%
    • 流し:1.0km(約2%)
      → “8割ゆるく+2割しっかり”の理想バランス。ポイントは水・土・日で無理のない間隔に配置できた。

2) セッション別の出来

  • Eジョグ(火/木/金)
    いずれも綺麗なネガティブスプリット。心拍はE上限(135–145bpm)付近で安定、接地時間が徐々に短縮(265→250ms 前後)し、ストライドも自然伸長。疲労を溜めずに“楽に速く”ができている。
  • 閾値走5km(水)
    4:02/km平均1km目を抑えて後半でLT(~175bpm)に乗せるお手本の組み立て。ピッチ181–184spm、接地210–216ms、ストライド1.34→1.43m後半にフォームが整って伸びる良い流れ。パワーも330〜350W台で安定。
  • 1000m×4(土/R=2’)
    概ね3:40/km前後。やや突っ込み→後半持ち直しのばらつきはあるが、ピッチは186–191spmでリズム良好。レストを歩き→ゆるジョグにできており、呼吸を整えて次へ入れている。
  • ロング12.51km(日・朝食前・29℃)
    6:32→5:50/kmへ自然ビルド。平均HR130(max158)×平均235Wで、暑熱下でも心拍ドリフトが小さい有酸素耐性が良い。朝食前でもパワーの落ち込みは最小。

3) フォーム・指標の流れ(1週間で見えた傾向)

  • ピッチ:Eで170後半、ポイントで180前半〜後半へ上がるメリハリ◎
  • 接地時間:Eは265→250msまで短縮、ポイントは~210ms台脚の回転と設置が噛み合っている
  • ストライド:Eで0.92→1.01m、閾値で1.34→1.43mスピードに応じた自然伸長で過伸長の気配なし。
  • パワー:E 220–260W、閾値330–350W、ロング~235W。ゾーンの使い分けが明瞭。

4) 回復・暑熱対応

  • 休養日(月)を確保でき、木金のEで疲労抜き→土日のポイントに繋げられた。
  • 28–29℃の高温下でも強度コントロールが崩れない。さらに良くするには
    • 起床直後に水250–300ml+塩0.5〜1g
    • ロングは45分で電解質 or 一口ジェル
    • アップは短め(7–10分)+動的ドリルダウン長め(10分目安)で内臓負担を減らす運用が合っている。

5) 今週の“強み”

  • Eとポイントの強度住み分けが徹底できている。
  • 最初を抑えて後半に乗せる(水・日)が習慣化。
  • フォーム指標(ピッチ/接地/ストライド)の一貫性が高い

6) 次週への具体アクション(3つだけ)

  1. 閾値の質をキープ
    • 5kmを4:02±3秒で再現 or 6km @4:05/kmへ微増(気温次第)。
  2. 1000m×4→×5に発展(疲労次第)
    • 3:38〜3:42/km・R=90–120秒全本±3秒で揃える練習を最優先。
  3. ロングは“リズム先行”
    • 前半は6:20–6:10、後半5:55–5:45へ。45分補給を固定し、接地250ms台を意識。

7)週間スコア

  • ボリューム A-強度配分 Aフォーム一貫性 A-暑熱対策 B+
    総合:A-。ベースがしっかり積み上がってきた。“揃える力”(特に1000m)を磨けば、駅伝期の“距離も速さも”にスムーズに移行できるよ。次週もこのテンポでいこう!

3-2改善策(週間スコアをどう上げるか)

1) ボリューム A- → A

  • 週距離+5〜10%だけ増やす(例:49→52〜54km)。
    • Eジョグを+1〜2km、またはロングを+1〜2kmだけ延長。
    • 2週上げたら1週は現状維持(ダウンウィーク)。
  • ロングの設計:前半E(6:20前後)→後半M寄り(5:55〜5:45)。総距離13〜14kmを目安に3〜4週で到達。
  • 支えの補強:週2回/各10–15分
    ヒップヒンジ・カーフレイズ・片脚スクワット系で腱と臀筋を守る→距離を安全に積める。

2) 強度配分 A → A+(維持しつつ“揃える力”UP)

  • 1000m×4のバラつき±3秒を目標に。
    • 1本目は目標-2〜-3秒遅めで入り、3本目=基準4本目だけ僅かに締める
    • 時計設定:オートラップ1km+200m毎のアラート(ラップペース確認用)。
    • バリエーション:クルーズインターバル(1.6〜2km×3 @閾値、R=90秒)でペース感覚を養う。
  • 閾値走はホット時は距離固定(5km)×フォーム優先、涼しい日は6km or 2×3kmに伸ばす。

3) フォーム一貫性 A- → A

  • 週2回・合計10分の動き作り(E前に):
    Aスキップ/アンクリング/股関節開閉×各2セット→流し6〜8本(80〜120m)
  • 接地時間の目安:Eで255→250ms台、ポイントで210ms台を意識。
    キュー:「着く前に引く」「肘は後ろへ」「視線は20m先」
  • ヒルスプリント:週1、6〜8本×8–10秒(傾斜4–6%)・完全歩き戻し。神経系を整え、ピッチ/接地が揃いやすくなる。

4) 暑熱対策 B+ → A-

  • 起床直後:水250–300ml+塩0.5–1g
  • スタート10–15分前:電解質入り200–300ml(ナトリウム400–600mg/L目安)。
  • >60分のロング45分で一口ジェル(15–20g糖質) or 電解質追加。
  • 終了後:発汗量の1.5倍を目安に水分補給(ナトリウム600–1000mg/L)。
  • コース&時間:できる限り日の出直後+日陰コース。熱い日はパワー基準(目標E: 220–260W)でペースを落としてOK。
  • 自分の発汗量把握:ロング1回だけ
    走前後の体重差(kg)+摂取水分(L)=発汗量(L)。次回の持参量に反映。

5)今週からの“3つだけ”

  1. Eジョグ+1km(またはロング+1km)で週**+5%**。
  2. 流しを毎回6本ヒルスプリント週1でフォーム固定。
  3. 熱対策ルーティンを固定(起床水+塩 → スタート前200–300ml → 45分で一口)。

これで

  • 週間距離が安全に伸びる(A-→A)
  • ポイントの“揃える力”が上がる(Aキープ→A+)
  • ピッチ・接地のブレが減る(A-→A)
  • 暑さでもパフォーマンスが落ちにくい(B+→A-)
    に一気に近づくよ。
    この3つを2〜3週間積み上げれば、体感もデータもはっきり良くなるはず。やってみよう!

4.次週の練習メニューとねらい

 今週のデータをもとにAIコーチに次週(9月15日~9月21日)の練習メニューを考えてもらった。

AIコーチ:駅伝に向けて「ビルド期前半/有酸素の底上げ+LTの安定化」を継続しつつ、週ボリュームを+5%前後だけ伸ばします(先週≈48km → 目安49–52km)。下の表で1週間のメニューと合格ラインを明確にしました。ポイントは水・土・日。「LTの再現性」、「インターバルの揃える力」、「ロング走13km台」がねらいです。これを土台に、10月はLTの距離延長/分割耐性インターバルの本数追加へ進めましょう。

日付目的メニュー距離(km)目安ペース/指標合格ライン
9/15(月)有酸素の底上げE6.5–7.0km → 流し80–100m×67E=5:55–6:25/km・HR≦140–145・Pitch 172–176体感“楽”で終了/HRドリフト≤20bpm/接地255→250ms台へ/流しは85–90%でフォーム重視
9/16(火)回復完全休養(またはZ1ジョグ30–40分+モビリティ10分)0–4Z1=6:15–6:45/km・HR≦135起床時HRが平常±3bpm内→走ってOK/走る場合は“もっと行ける”感覚で止める
★9/17(水)LT(ポイント①)LT 22–24分(涼しい朝)or クルーズ1.6km×3(R=90秒Jog)(暑い時)+WU15分+流し×3+CD12分10–11連続=4:03–4:06/km・HR158–172・PWR340–350W/分割=4:03–4:07/km後半10分(or 後半2本)のラップ振れ±3秒以内・HRドリフト≤25bpm・最後までフォーム維持
9/18(木)回復E6.5–7.0km(会話可)+補強10分75:55–6:25/km・HR≦140–145走後に脚の張り↓/ピッチ172–176で安定
9/19(金)調整/神経活性Z1ジョグ25–30分→ヒルスプリント8–10秒×6(歩き戻り)→流し×24–5Z1=6:15–6:45/km坂は全力70–80%でフォーム優先/疲労残りなし
9/20(土)インターバル(ポイント②)1200m×3(R=200m Jog/2:00)+WU12–15分+流し×2+CD12–15分
※調子◎なら1000m×5(R=90–120s)に変更可
8.5–9.51200m=4:28–4:30(3:43–3:45/km)・PWR360–370W・Pitch185–188 GCT≤215ms全本±1秒で揃える/最後が最速 /R終了時HR<145
9/21(日)ロング(ポイント③)13.0–13.5km(前半E→後半ごく軽くビルド)13–13.5前半6:10–6:20/km → 後半5:55/km上限/HR≦145|ラスト2km 5:25–5:15/km目安ネガティブスプリット/HRドリフト≤15–18bpm/フォーム崩れ最小

5.まとめ&次回予告

 AIコーチと一緒に今週のデータを振り返りました。閾値走では、最近一度失敗して次にリベンジの流れが続いていて、その流れを断ち切って、一度で成功させようという意気込みで臨みました。結果的に一度で完遂することができたことはよかったと思います。本数を1本多くしようと思って臨んだインターバルでは、追い込み切れず先週と同じ4本で終えることになってしまったことが悔しいです。次週は、閾値走、インターバル共に距離を増やすということを意識して臨みたいと思います。次回は9月15日-9月21日の練習メニューの振り返りを行う予定です。お楽しみに!

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